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平成25年9月 定例会府民文化常任委員会 |
大阪府議会議事録より転載 |
○委員長(上島一彦君) 次に、三浦寿子委員を指名いたします。 この際、御報告いたします。三浦委員から資料配付の申し出があり、協議の結果、これを許可し、お手元に配付いたしておきましたので、御了承願います。三浦委員。 ◆(三浦寿子君) おはようございます。公明党の三浦でございます。私からは、二点にわたり質問さしていただきます。 まず、女性の能力活用についてでございます。 今、国においては、日本の経済活性化の鍵を握るのは女性であるとし、女性の活躍推進に向けた取り組みを進めようとされております。女性の能力を生かし、女性が社会の中で活躍することは、ひいては、消費や投資の担い手となることにより、大阪の経済の活性化にとっても大きなメリットがあると考えております。 知事におかれましては、企業の経営者であるというお立場として、そういった女性の活躍、能力の活用についてどう認識されているのか、まず、お伺いしたいと思います。 また、現在大阪府では、大阪の成長戦略を図る観点から女性の就業機会拡大プロジェクトチーム、また男女共同参画の推進を図る観点からは、おおさか男女共同参画促進プラットフォーム、女性の活躍推進に向けた取り組みを各部局、それぞれ取り組んでいるわけですけれども、しかし、こうした取り組みというのは、やはり互いに連携し、協力して相乗効果を生んでいく、そして、さらにより効果的な取り組みというのがつながっていくと私は思っておりますが、こういった各部局で取り組まれているその取り組み、知事として、今後どのように取り組まれようとされているのか、あわせてお伺いしたいと思います。 ◎知事(松井一郎君) 女性の活躍を推進し、その能力が発揮できる環境を整えていく、整備していくことは、単に労働力人口の増加だけではなく、消費の活性化や新たな需要の創出など、大阪経済の活性化が促進されるものと認識をいたしております。 どちらかと言うと、女性の方は、使うときはどかっと使うところがありますので、やっぱり消費拡大と言えば、男性よりも大胆なお金の使い方あるのかなと、こういうふうに考えます。 今後とも、プロジェクトチームとプラットフォームが相互に連携、協力をし、女性の活躍推進に向けた効果的な取り組みを推し進めるとともに、提案や意見を十分に踏まえ、私が先頭に立って女性の能力活用に取り組んでまいります。 ◆(三浦寿子君) 消費の購買力というのはすごいと思います。ちょっと一言なんですけど、知事は会社の経営者ということで、今会社の中に女性の管理職の方とか、いわゆる経営の一端を担う重要な立場にいらっしゃる女性を置いておられますでしょうか。 ◎知事(松井一郎君) 財務というか、総務といいますか、僕は今会社の経営を離れてますけども、僕が子供のころから財布を握られている、しっかりとされている女性の方が、一端、今定年いただきましたけど、まだ嘱託で週三度ほど来ていただいてまして、その方がいないと、ほんとに会社の財務状況とか……、若い女性に引き継いでますけどね。その方の社内での影響力は非常に大きいですね。頑張っていただいてます。 ◆(三浦寿子君) ありがとうございます。ほんとに大阪市内には女性の経営者の方もたくさんいらっしゃって、私も何軒か訪問したときには、やっぱり女性の経営者ですから、進行管理とか商品管理も女性にしっかり託されて、ほんとに会社がうまく運営しているということも聞いております。ぜひ今後とも、経営者の目から見て、女性の就労支援や活躍の場の支援をお願いしたいと思います。 次にですが、先日のこの委員会で府民文化部長から、女性の意見を府政に反映させるためには、審議会等への女性委員の登用を進めることが重要であるとの旨の答弁をいただきました。私も全く同感であり、女性の能力活用を図っていくためには、あらゆる意思決定の場に女性の参画が重要であるということで認識しております。 きょうちょっと、その参画マップを参考に置かせていただいております。ここには、公務員の任用試験からの採用者に占める女性の割合とか、また、地方公務員管理職に占める女性の割合、また、審議会等、委員に占める女性の割合等、ここに載せていただいております。 国のほうでは、社会のあらゆる分野において、二〇二〇年までに指導的地位に占める女性の割合が、少なくとも三〇%以上になるよう目標を設定しておりますが、なかなかその推進が、このマップで見ていただいたらいいように、進んでいないのが現状ではないかと思います。 特に、国では、第三次男女共同参画基本計画において、平成二十一年に三三・二%であった国の審議会等の委員に占める女性の割合を、平成三十二年に四〇%以上、六〇%以下に引き上げることが盛り込まれております。 一方、大阪府においても、おおさか男女共同参画プランで、平成二十七年度までに国と同様の数値目標が掲げられているんですが、ちょうど三ページにありますように、都道府県の審議会等の委員に占める女性の割合というのは、大阪は三〇・二%、これは先日、部長より提示のあった三六・三%とは少し違っているんですけど、これは国のベースがちょっと違っておりまして、限定された数字になっておりますので、国のこの表では少ないんですけれども。 しかしまた、大阪府ではさらに附属機関がふえて、現在では、附属機関がふえたことにより二八・一%に減ったということでございます。そういったいわゆる女性の意見をしっかり府政に反映させるこの審議会、これにもしっかり女性が参画していただいて、意見を反映させる場が必要だと思います。 しかし、こうした状況の背景には、民間の企業や団体から委員に参画いただく際、女性の登用が進んでいない管理職が推薦される場合が多く、また、科学技術分野や医療分野など、女性が十分に活躍できていない分野などもあるのではないかと、私は思っております。 現時点において、府だけでは対応できない、そういった面もあると思いますが、民間との連携、協力を一層推し進めることにより、審議会等における女性委員の登用促進につながっていくと思いますが、知事のお考えをお伺いいたしたいと思います。 ◎知事(松井一郎君) 政策の方針決定過程に女性の参画を促進していくことは、重要であると認識をいたしております。審議会における女性委員の登用促進を進めていきたいと考えております。 平成二十五年四月現在、大阪府の審議会等における女性委員の登用率は二八・一%ですが、おおさか男女共同参画プランにおいて示された四〇%以上の目標達成に向けて、今後とも、民間事業者における女性管理職の積極登用や、あらゆる分野における女性の能力活用等について、プラットフォームの場などを活用して、民間事業者などの皆さんにも積極的に働きかけをしてまいります。 ◆(三浦寿子君) 知事からの力強い決意を伺ったところでございます。今回、プロジェクトチームをつくっていただき、またプラットフォームも新たに内容も拡充されているということで伺っておりますし、大阪府としても、いよいよ女性の活躍というのは本気になって考えていただいているのかなというふうに思っております。 国においても、今回、十五日に開会した臨時国会において所信表明演説がありまして、安倍首相は、果敢にチャレンジする企業を、税制、予算、金融、規制改革といったあらゆる施策を総動員して支援するとした上で、その目指すべきところは、若者や女性を初めとして、頑張る人たちの雇用を拡大し、収入をふやすこととして、官民挙げての取り組みを推進されるということで表明されたところです。 また、地方においても、埼玉県や兵庫県では、行政と企業等の事業者が一体となり、共同宣言、また、協定を結ぶという形で、ワーク・ライフ・バランスや子育て支援、短時間勤務制度の普及促進など、女性の就労環境整備に資するさまざまな課題に対応した取り組みを進めている事例もあります。 大阪府としても、このような他府県での取り組みを参考にしながら、官民一体となった取り組みがより一層進められるようお願いしまして、この質問は終わります。ありがとうございます。 続きまして、万博記念公園事業の件で、承継について伺います。 万博記念公園事業を府に承継するに当たりまして、府が安定的な財源を確保し、責任を持って万博記念公園を管理運営できるかどうかということについて、事業収支や、懸念される事項を本委員会で担当部局にお伺いしたところです。府への承継によりこれまで以上に活性化した公園になるように私は期待しておりますが、それだけに、財源のこと、これは、ただ残念なことに、国と協議している、国に対応を求めていくというだけでありまして、答えが、ちょっと納得しがたいというふうに今思っております。 収入で見込まれている万博記念基金の運用益の二分の一、これが将来にわたって確実に府に支払われるかどうか、また、公園事業を実施するために万博機構に留保されております繰越積立金、これが府に全額承継できるかどうか、また、国有地の借り受けに当たっては、不測の事態が生じた場合の対応、こういったときどう責任を持って対応していただけるのか、どこが責任を持って対応していただくのか、そういった点について聞いたんですけれども、国との協議が整っていないということで、ほんとに新たな財政負担のない形で公園運営ができるか、ちょっと今回、確信が得られないなというふうに思っております。 今議会において、府が公園事業を承継するため、大阪府日本万国博覧会記念公園条例案が、今回上程されているところでございますが、条例案の可決に当たっては、府が新たな財政負担のない形で公園を運営できることを議会として確認することは当然ではないかと思います。 そこで、公園事業の承継に向け、今後、国と協議をどのように進めていこうとされているのか、知事のお考えをお伺いいたします。 ◎知事(松井一郎君) 今、三浦先生からおっしゃっていただきました新たな財政負担のない形でと、当然だと、こう思っております。それを前提として交渉を今までも進めてきましたし、これからもそれは大前提です。今後、国有地の貸し付け条件、万博機構から承継する繰越積立金などの資産、債務の内容等について、国に対して、しっかりと言うべきことを主張し、府に新たな財政負担のない形で承継できるように、協議を急いでまいります。 ◆(三浦寿子君) 引き続き、国としっかり協議していただきまして、その結果を、また議会に説明していただくよう、よろしくお願い申し上げまして、私の質問は終わります。ありがとうございました。 |