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平成25年9月 定例会府民文化常任委員会 |
大阪府議会議事録より転載 |
次に、三浦寿子委員を指名いたします。三浦委員。 ◆(三浦寿子君) おはようございます。公明党の三浦寿子でございます。私のほうからは、大阪府スポーツ振興計画の取り組み、万博記念公園事業の承継、そして女性の活躍促進に向けた取り組みについて、三点について質問させていただきます。 今、笹川議員のほうから、最後に、大阪の割烹体験事業というのを聞いて、すごい私好みの事業やなと思ったんですが、実は私も約十七・八年前に、大阪のなにわかっぽうの、いわゆるトップと言われている上野修三さんのお店に行こうということになりまして、何せ金額が高いから、若い人五人で清水の舞台から飛びおりたつもりで、一生に一回しかないから行ってみようということで行かせていただきました。 やっぱりそういうお店には、大阪とか全国からいろんな食材が集まり、また私が感動したんは、さっきお話あったように、カウンターで食材が出てくることに、また御主人のお話が聞けたという、上野さんのお話が聞けて、本当に私は、その払ったお金はすごい価値があったなというふうに思いました。 また、あるミナミのお店に、それもいろんな方と行かせていただいたときに、たった七名のカウンターの席だったんですけども、そこの食材もなかなか豊かなもので、実はそのお店は、小さいにもかかわらずシンガポールなどではすごく機関誌に出て、海外では評判やというふうにも聞きました。 私は、大阪かっぽうというのは、大阪のおもてなしの心、これをまさしくあらわした、本当にすばらしい文化であり伝統であるなというふうに思いました。ぜひその事業がしっかり成功できるように、また海外からしっかり集客できるように取り組んでいただきたいなというふうに思いました。楽しみに、私もぜひ、安いし、参加しようと思っております。 こんな楽しい話ばっかりであればいいんですが、私のほうからはちょっとかたい内容になります。 まず、大阪府のスポーツ振興計画の取り組みについてでございます。 昨今、オリンピックも開催されるということで、また、この秋には各市町村で市民体育祭とか、活発に行われようとしてます。スポーツを行う目的や、また地域の貢献、今本当に社会が多様化する中で、スポーツの内容も、めぐる状況も、大きく変化しております。 平成二十三年八月に五十年ぶりにスポーツ振興法というものが全面改定され、スポーツの推進のための基本的な法律としてスポーツ基本法が成立しました。 この法律は、スポーツに関し、基本理念を定め、国及び地方公共団体の責務並びにスポーツ団体の努力等を明らかにするとともに、スポーツに関する施策の基本を定めるものとあります。地方公共団体は、スポーツ基本計画を参酌して、その地方の実情に即した地方スポーツ推進計画を定めるよう努めることとされております。 大阪府も昨年、十年ぶりに大阪府のスポーツに関する計画が見直されました。大阪府スポーツ推進計画が策定され、この計画では、大阪スポーツ王国の創造を目指すために、ライフステージに応じたスポーツ機会の創造、スポーツの活力を生かした都市魅力の創造を大きな二本の柱に、さまざまな事業を通じて大阪のスポーツを推進することとされています。 まずは、この二本の柱、それぞれどのような取り組みで大阪のスポーツを推進されようとしているのでしょうか。お伺いします。 ◎生涯スポーツ振興課長(小孫直人君) 今委員御指摘のとおり、国の動き等を受けまして、大阪府も昨年四月にこの大阪府スポーツ推進計画というのを策定いたしました。 二本の柱のうち、まず一本目、ライフステージに応じたスポーツ機会の創造でございますけども、府民の誰もがそれぞれの体力や年齢、興味関心に応じてスポーツを楽しむことができるよう、働く世代におけるスポーツ機会の充実、スポーツを支える人材の養成、地域スポーツクラブの活性化などの事業を実施していくこととしております。 次の二本目の柱、スポーツの活力を生かした都市魅力の創造でございますけれども、大阪にもたくさんおられますトップアスリートの方々と府民とが触れ合える機会の充実、それから大規模スポーツイベントの開催、民間の力を生かした生涯スポーツの推進などを行いますとともに、大阪はスポーツの盛んな、魅力的なまちであるということを内外に広く発信していくこととしております。 ◆(三浦寿子君) 大阪府スポーツ推進計画の目標年次である平成二十八年度までに大阪スポーツ王国の創造が実現される姿を示すものとして、この大阪府スポーツ推進計画の中に目標の数値が出てたのが気になりました。 その中で、特に成人の週一回以上のスポーツ実施率というのが目標数値五〇%ということで、この現状、平成十九年三一・五%。大分古い数字になってるんですけれども、現実やっぱり働く世代というか、社会に出て忙しくされてる方にはなかなかスポーツに触れ合う機会がないのかなというふうに思います。 そういう意味では、こういう働く世代のスポーツ機会の充実というのは大変重要ではあると思うんですけれども、ちょっとスポーツを実施して体調を整えることによってストレスの発散や気分転換にもなるし、気軽にスポーツができれば、状況があれば、また身近な情報を簡単に知ることができれば、本当にスポーツに参加することができるのではないかなというふうに思います。 なかなか社会に出ている人たち、働く世代というのは、地元の活動というのはいろいろ活発には行われてますが、休日なんかは出ることなく家で休憩されてる方も多いと思いますし、そういう機会をどういかにつくるかが肝心、重要かなというふうに思います。 昨年のこの委員会で我が会派の西尾議員も指摘しておりましたが、そのときの答弁に、働く世代、こういう世代につきましても、参加したくなる、また参加しやすい魅力ある新たなスポーツ機会の創出につなげていきたいと考えているとの御答弁でした。具体的にどのような取り組みをされているのでしょうか。 ◎生涯スポーツ振興課長(小孫直人君) 働く世代がスポーツを通じて健康な生活を送ることができるために、成人男性の週一回のスポーツ実施率を、この計画の終了の平成二十八年度末までには三一・五から半数の五〇%が実施できるようにさまざまな事業を行い、この目標が達成できるように取り組んでいるところでございます。 例えば、スポーツをする機会の充実を図るということなんですけども、府内の各地域の市町村が連携して広域的にスポーツ大会を開催する際に、大阪府から補助を行ってまいりました地域生涯スポーツ推進協議会の事業というのがございまして、ここが補助金を出していたんですが、これを今年度、抜本的に見直しまして、各地域の市町村もいろいろ企画というか、今までにないようなイベントを考えてくれまして、今年度は府内で新たに十のスポーツイベントが生み出されました。 まさにこの夏からこの秋、来年年明けてからという形でやっていくんですけども、これらの事業は週末、土曜日、日曜日に開催されることが多くて、内容につきましても、地元の働く世代の方々が、親子連れであったりとか、いろんな形で参加できるような形になったものも多くございまして、スポーツをする機会の充実ということでは進んでいるんかなと思っているところでございます。 また、ことしの六月に、大阪府のスポーツ推進のマスコットキャラクターのモッピーというのがおるんですけども、これのフェイスブックも開始いたしました。府内の身近なスポーツ情報を親しみやすく発信して、実際のそういう市町村がやっている事業なんかもそこで発信していくと。 今後もホームページとかブログ、フェイスブックといった、さまざまな、新しい媒体も活用しまして、働く世代のスポーツ機会の充実につながる情報の発信を強化してまいります。 ◆(三浦寿子君) 次に、スポーツの活力を生かした都市魅力の創造についてでございますが、スポーツを都市魅力の創造に位置づけて取り組んでいることは大いに賛成であります。大阪には多くのプロのスポーツチームもありますし、トップレベルのチームやトップアスリートが存在し、年間を通じてさまざまな競技が開催されているところです。大阪マラソンも定着して、どんどん参加数もふえてきてると聞きますし、また大阪国際女子マラソン、こういった大阪のスポーツイベント、定着してきているなというふうに思います。 また、推進計画の中にもありますが、各スポーツ競技の世界選手権大会等での日本選手の活躍は多くの人々に大きな夢や感動を与え、子供を含む多くの人々のスポーツへの参加意欲を高めるとともに、未来のトップアスリートが生まれることが期待されます。そういった点からも、国際大会、全国大会の大阪での開催は大変有効なものではないかと思います。 都市魅力も高まり、目標指標である大阪ではスポーツが盛んだと思う府民の割合、これもこの指標の中に目標値を示されております。大阪は本当にスポーツ盛んなんかな。私も、地元の市町村ではそれぞれ体育協会とか各団体が活発にスポーツを進められておりますが、大阪府として、本当に全体としてどれだけ取り組んでおられるのかなということできょう質問したんですけれども、こういう全国大会とか世界の大会を呼び込むこと、また、大きなイベントをすることによって、その認知度というか府民の割合、スポーツが盛んやなと思う割合が高まるのではないかと思います。 ちょっと資料をいただきましたが、大阪ではこれまで、大阪国際女子マラソンや、またバレーボール、そしてバレーボールのワールドカップ、全日本フィギュアスケート選手権大会など、国際大会や全国大会も開催されています。東京には及ばないにしても、世界レベルの試合を受け入れることができる施設もあり、私の地元吹田市にも四万人の規模の、これはガンバ大阪が今頑張って募金を募っておりますが、将来は吹田市立の球技場の建設が現在進められています。ここでも多くの国際的な試合や全国規模の試合が開催されるのではないかと、私も期待しているところです。 ただ、これらの多くのスポーツ大会、世界選手権や全国大会といっても、主催というのは各市町村が中心になってると伺ってます。誘致や開催に当たっては市町村が中心となっておりますので、市町村の努力というのは本当に一生懸命努力されてるんですけれども、案外大阪市内で大きなイベントをしていても、府内の府民の方が知らなかったり、こういうことが多いのではないかなと思います。 私も過去に大阪市におったときに、世界柔道選手権とか卓球大会で有名な選手が来てたのに、ちょっと吹田市とかに戻るとその情報が全然入ってなかったりという、そういう現実もございました。開催については他の自治体が知らない、そういう中では、推進計画の中においては、国際大会や全国大会の誘致については関係機関と連携するとしております。 また、国際大会、全国大会の招致という項目の中で、国際競技大会の招致、準備、運営に関する支援、助言、情報交換、これらの取り組みについても今後検討とありますが、こういった点で、大阪府はどういうふうに考えておられるのでしょうかね 。 ◎生涯スポーツ振興課長(小孫直人君) 国際大会、全国大会、こういう大会の開催は府民のスポーツへの関心を高めます。それと、出場するトップチーム、トップアスリートの活躍する姿は、府民に大きな夢や感動を与えてくれているところです。 大阪府は広域自治体として、市町村、それから今もお話がありましたけど、各競技団体とか関係団体さんと連携しまして、国際大会や全国大会等の招致及び円滑な開催を支援していくとともに、今お話もありましたように、それぞれの地域でやられている大会が、案外同じ大阪の中でも知られていないという話がございました。この辺は、やはり広域自治体としての大阪府の役割として、府民に広く知ってもらえますように、市町村、関係団体の意見も聞きながら、先ほども述べましたが、いろんな新しいツールもございますので、情報の発信、広報啓発活動などに積極的に取り組んで、スポーツの盛んな大阪ということで鋭意進めていきたいと考えております。 ◆(三浦寿子君) 先ほども言いましたが、ことしは二〇二〇年のオリンピック、パラリンピックが東京で開催されることが決定しました。また、大阪でもスポーツ熱が大変高まるのではないかと思います。 国際誘致や全国大会の誘致というのは、施設の問題や、またスポンサーの問題、主催団体の問題とか課題がいろいろあると思います。しかし、こういうオリンピック開催を契機に、本当に、大阪府においても府民のスポーツ、これをしっかり振興していっていただかなければいけないかなというふうに思いますし、ぜひ誘致に向けて頑張っていただきたいと思います。 また、この推進計画でございますが、しっかりこの中には指標が設定されておりまして、目標数値については、PDCAサイクルを十分に機能し府民に公表ともあります。しっかり着実にこういった目標を立てていただいている限りには、この推進に向けて着実に事業を展開していってもらいたいと思います。 大阪といえばスポーツと言われるように、今後とも頑張って取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、万博記念公園事業の承継についてお伺いします。 さきの代表質問で我が会派も質問させていただきまして、この広大な公園を管理運営していくには相応の財産的裏づけが必要であるとの認識から、大阪府日本万国博覧会記念公園条例(案)の可決に当たっては、府が新たな財政負担のない形で公園を運営できることを確認する必要がある旨、指摘してきたところです。 知事からは、公園管理にかかるトータルの収支において、新たな財政負担のない形で管理運営できることが前提であり、事業収支を見きわめ、国と十分協議した上で承継する旨、御答弁をいただきました。 そこで、改めて府に承継後の公園事業収支の見込みについて、順次確認していきたいと思います。 まず、収入について、どのように見込んでいらっしゃるのか、御説明ください。 ◎都市魅力創造局副理事(市橋康伸君) 府に承継後の公園事業の収支の見込みにつきましては、万博機構の公園事業に係る平成二十四年度決算をベースに試算をいたしております。 収入見込みの内訳でございますが、日本庭園及び自然文化園の入園料収入につきましては二十四年度決算額と同額の約三億円、テニスコート、駐車場などの使用料収入につきましては、二十四年度の決算額に、(仮称)吹田市立スタジアム建設による万博記念競技場の使用料の減少やDILIPAの移転による使用料の減少などを勘案をいたしまして、約七・九億円と見込んでおります。 土地貸し付け等の財産貸付料収入につきましては、二十四年度の決算額を基本として、新たに収入が見込まれる南側ゾーン活性化事業や、(仮称)吹田市立スタジアムに対する土地貸付料収入を加え、約十八・六億円と見込んでおります。 金融資産運用益収入につきましては、そのもととなります金融資産を、原則として国と府の出資割合に応じて分割をして承継をするということになっておりますことから、二十四年度の決算額約三・三億円に、府の出資割合であります四七%を乗じた金額をもとに、約一・五億円と見込んでおります。 次に、万博記念基金でございますが、これにつきましては地元経済界が推薦をする団体が承継をし、その運用益の二分の一を大阪府が承継する公園事業に充当するとされておりますことから、二十四年度の運用益であります約三億円の二分の一であります約一・五億円を見込んでおります。 最後に、光熱水費事業主負担等収入につきましては、二十四年度の決算額を基本として、約二億円と見込んでおりまして、総額で約三十五億円の収入を見込んでおります。 ◆(三浦寿子君) 収入については、万博機構の二十四年度決算を基本としつつ、今後の事情変更等を反映して見込みを立てているとの説明でしたが、将来にわたって安定的にその収入が見込まれるかが重要です。この観点から、万博記念基金の運用益について、まず確認したいと思います。 まず、万博記念基金については地元経済界が推薦する団体が承継するとのことですが、具体的にはどの団体が承継することになるのでしょうか。 また、基金の運用益の二分の一を府が承継する公園事業に充当することとなっているということですが、基金事業を承継する団体から将来にわたって確実に府に支払われるのか、その保証はあるのか、お伺いします。 ◎都市魅力創造局副理事(市橋康伸君) 万博記念基金につきましては、独立行政法人日本万国博覧会記念機構法を廃止する法律におきまして、基金を管理するにふさわしい者として政令で定める者が承継するということとされております。このため、この基金の承継団体につきましては、今後、制定をされます政令で定められるということになるわけでございますが、国からは、この基金承継団体において、確実に基金事業が実施をされ、その運用益の二分の一について、本府が実施をいたします公園事業に充当されるよう、調整を進めているというふうに聞いております。 基金の運用益収入はこの事業収支の均衡を図る上で重要なものでありまして、今後、公園事業に確実に充当されるよう、国等としっかりと協議を進めていきたいというふうに考えております。 ◆(三浦寿子君) 次に、金融資産の承継についてお伺いします。 万博機構が公園事業勘定で保有している約二百十八億円分の有価証券については、原則として、国と府の出資割合に応じて分割し、承継するとお聞きしております。 有価証券には、機構の利益剰余金見合い分が含まれ、さらにこの利益剰余金には、各中期目標期間終了後、次の中期目標期間へ繰り越された繰越積立金が含まれており、その取り扱いについては国と協議中とお伺いしています。 この繰越積立金、これは公園事業を実施していくために機構に留保されてきたものでありまして、機構解散後は本来は府がやっぱり全額承継するべきものと考えますが、いかがでしょうか。 ◎都市魅力創造局副理事(市橋康伸君) 繰越積立金につきましては、委員御指摘のとおり、公園事業を実施していくために機構に留保されておるものでありまして、公園事業を承継をする大阪府が引き継ぐべきものというふうに考えております。 この間、国と協議を進めておりますが、国との協議では府に承継をする方向で手続を進めていくこととなっております。 ◆(三浦寿子君) 次に、府に承継後の公園事業収支のうち、支出についてどのように見込んでいるのか、御説明ください。 ◎都市魅力創造局副理事(市橋康伸君) 府承継後の公園事業の支出の見込み、その内訳でございますが、まず職員人件費につきましては、万博機構の二十四年度決算額から役員に係るものを除いた上で、さらに府におけます職員数削減方針を考慮いたしまして、一〇%程度の削減を見込み、約四億円と見込んでおります。 光熱水費、イベント実施費、植栽管理費などの管理諸費につきましては、二十四年度の決算額に、公園事業の府への承継に伴います固定資産税等の減、あるいは国有資産等所在市町村交付金の増などを勘案をいたしまして、約十八億円と見込んでおります。 また、公園整備改修費につきましては、万博機構で策定をいたしました年次別の改修計画をもとにして、約十億円というふうに見込んでおります。 国有地の借受料につきましては、国有地の三分の一を無償貸し付け、三分の二を有償貸し付けとするとされておりまして、昨年、国から示されました年間二億円半ばを超えない範囲内ということで見込んでおりまして、総額で約三十五億円の支出を見込んでおります。 ◆(三浦寿子君) ただいま支出見込みについて、項目ごとに説明いただきました。懸念されることを順に確認したいと思います。 まず、公園整備・改修費等についてですが、約十億円を見込んでいるとの説明でした。 今回の事業承継において、建物や構造物は府が承継すると聞いております。しかし、大阪万博からはや四十三年がたちました。当時整備された万博記念ビル、また万博後に整備された野球場や万博記念競技場などの施設も老朽化が進んでおりまして、本当にこれは大きな改修、いわゆる補修だけではなくて、今後、大規模改修とか大型の設備の入れかえなど、高額な費用がかかることが懸念されます。そういった中で、約十億円で本当に対応が可能なのか、改めて府の見解をお伺いいたします。 ◎都市魅力創造局副理事(市橋康伸君) 万博機構では、十年単位で外壁の塗装や屋上防水を実施するほか、耐用年数の約二分の一を経過した時点で、本体や設備の大改修を実施するなどといった方針を立てておられまして、その方針に基づき施設の改修を行うということとされております。 公園整備・改修費のベースといたしました改修計画は、この方針に基づき策定されておりまして、御指摘の万博記念ビル、あるいは野球場や万博記念競技場を初め、各種橋梁や園路などを整備対象施設として、毎年約十億円の費用の中で計画的に改修をしていこうというものでございます。 当面想定をされます施設の改修整備につきましては、この改修計画に盛り込まれているものと考えておりますが、府に承継後、改めまして各施設の状況を把握をいたしますとともに、改修計画の策定に取り組んでいきたいというふうに考えております。 ◆(三浦寿子君) ちょっとそこの十億円の範囲というのが、大変心配しております。そこら辺を承継後、しっかり見直した計画案を出していただきたいと思います。 次に、大阪万博の象徴でもある太陽の塔について伺います。 知事は先日の本会議において、府に承継後、耐震工事は進めていくが、内部公開については、府で改めて検討するという答弁をされました。 この判断について報じた新聞記事によると、多額の費用がかかるため、府は内部公開を白紙にしたというような内容で報じられており、また、ある新聞には、「機構、府は改修費について『公表できない』としている」と記載されております。 太陽の塔の改修費用が示されなければ、府の判断が妥当なのかどうかわかりません。万博機構においてどれくらいの費用を見込んでいたのか、御説明ください。 ◎都市魅力創造局副理事(市橋康伸君) 万博機構が見込んでいた費用につきましては、太陽の塔本体の耐震補強工事といたしまして、おおむね四億から五億円、内部公開に要する改修工事が、おおむね四億から五億円というふうに聞いております。 なお、これまで本府といたしましてこの金額を公表してまいりませんでしたが、これは万博機構では、工事の入札広告の実施に当たって、仕様のみを公示をし、最低制限価格は公示をしないというふうなこととされていることを考慮したためでございます。 ◆(三浦寿子君) 内部公開に要する改修工事費が、四億から五億円もかかるということでございますが、どのような内容の工事となるのでしょうか、御説明ください。 ◎都市魅力創造局副理事(市橋康伸君) 太陽の塔の内部公開のための改修工事といたしましては、大きく二つの工事がございます。 一つは、内部展示の復元工事でございまして、約二億円というふうに聞いております。これは、太陽の塔の内部にございます生命の樹に万博当時取りつけられておりました、原生生物から人類が誕生するまでの年代ごとの代表的な生物の模型約三百体のうち、約百八十体の模型を復元する費用のほか、照明あるいは音響設備工事等の費用というふうになっております。 もう一つは、内部公開に伴います改修工事でありまして、おおむね二・五億円から三億円程度というふうに聞いております。 内容でございますが、太陽の塔の地下部分に新たに展示室を増設する工事が中心でございまして、そのほか、エレベーターの設置改修や、消防排煙設備等の工事となっております。 ◆(三浦寿子君) 太陽の塔の内部の生命の樹というのは、これまで万博の開催中もエスカレーターに乗って見学ができてたというふうに聞いてますが、万博後も限定的に、五年間ぐらいの間かな、公開もされて、多くの入場者があったと伺っております。 この太陽の塔と生命の樹は一体の作品と言われております。そういう意味では、大阪府としてはこうした内部公開のための工事、お金はかかりますけれども、こういったことは、今後、公開も含めてどう考えていらっしゃるのか、お伺いします。 ◎都市魅力創造局副理事(市橋康伸君) 単に内部公開をすることの是非を問われましたら、内部を見ることができたほうがいいというふうには考えております。しかしながら、内部公開のための工事費が、先ほど申し上げましたとおり、高額でもあります。ランニングコストあるいは入館料なども含めて、総合的に検討する必要があるというふうに考えております。 このため、府に承継後、府民ニーズや新たに設置をいたします審議会におきまして、公開をするかどうか、あるいは公開をするならどのような形で行うのが適当かといったことについて御意見を伺いまして、また他の改修工事との優先順位等を踏まえて検討した上で、改めて府議会に御説明をして判断をすべきものというふうに考えております。 ◆(三浦寿子君) 今回、資金の話ばかりが先行していたのは大変残念でして、今後この反省を踏まえて、内部公開についてはその内容と経費を明らかにした上で議論を進めていきたい、すべきものと考えております。 続いて、国有地の借受料に関連して、不測の事態への対応についてお伺いします。 実は、本年の初め、いわゆるガンバの工事、サッカースタジアムの建設に当たって、地盤調査で空洞が発見されました。この空洞は戦時中につくられた海軍山田地下弾薬庫の空洞である可能性がありということで、その空洞の確認、また埋め戻しなど、その対応についてもどこがどう責任を負うのやということで、大変そういうことがあったと地元市からも聞いておりました。 今後、そういう不測の事態ということで、府に公園事業を承継した後、仮に自然災害などの不測の事態が発生した場合は、公園運営に大きな支障が生じることが想定されるのではないかと思います。 また、施設管理費が高騰するなどの理由で、公園事業の収支の均衡が崩れることも想定されます。 新たな財政負担のない形で公園を管理運営するよう、府としても努力することは当然ですけれども、今回の承継のスキームをともにつくった国にも対応していただく必要があると思います。その点はいかがでしょうか。お伺いいたします。 ◎都市魅力創造局副理事(市橋康伸君) 将来にわたりまして良好な状態で公園を管理運営していくためには、先生がおっしゃいました不測の事態への備えが重要であるというふうに認識をしております。 国に対しましては、公園事業の府への承継後、不測の事態が発生した場合でありますとか、公園管理費の高騰など、本府の責めに帰さない事由によりまして、公園事業の収支の均衡が保てなくなり、良好な管理運営に支障が生じる場合には、国においても必要な対応をされるよう求めていきたいというふうに考えております。 ◆(三浦寿子君) 事業収支に関する疑問、懸念に対してお答えいただきましたが、公園管理の面でも大変懸念していることがあります。 万博記念公園は、造園技術の粋を集めてつくられた日本庭園、また、日本初の試みとされておりますが、あの万博の後、パビリオン等を撤去した広大な跡地に、いわゆる人工地盤上に六十万本の樹木等を植栽され、動植物を含む自然の森の生態系などに取り組まれるなど、本当に他の公園には見られない高いグレードと特徴を有しております。 府に承継後、こうした豊かな自然、美しい景観、こういうものを育てていくためには、それにふさわしい人材や体制が必要ではないかと思います。 どのような管理体制を構築し、良好に管理運営していくのか、見解をお伺いいたします。 ◎府民文化総務課長(坂田泰子君) 万博記念公園につきましては、大阪府に事業を承継いたしました後、大阪の都市魅力の創出を図り、後世に引き継いでいくことが重要であると考えております。 大阪府に承継後も、良好な公園として維持管理ができますよう、万博機構のノウハウを引き継ぐことが基本と考えておりますが、今後、公園管理にかかる専門的な人材の配置も含めまして、適切な管理運営体制の検討を進めてまいりたいと考えております。 ◆(三浦寿子君) 事業収支や懸念される事項を中心に見解をお伺いしました。これは、安定的な財源が確保されてこそ、府が責任を持って万博記念公園を承継することができるのではないかとの思いからでございます。 これから国と協議を進められていくということと、また国に対応を求めていくといった答弁が多々ありました。まだまだ協議がしっかり整っていないなという感がしました。これでは新たな財政負担のない形で公園運営ができるのかと、確信が得られません。 今後の国等との協議に当たって、この点をしっかり踏まえて対応されることを強く求めて質問を終わります。 次に、女性の活躍促進に向けた取り組みということで伺います。 さきの五月議会で私は、IMFレポートで女性の能力が発揮されていないことが、日本の成長にとってマイナスとなっているということを踏まえ、女性の活躍をしっかり支援していっていただきたい、そういう質問もさせていただきました。 本委員会においても、改めて女性の活躍促進に対する取り組みを何点かにわたって、質問をさせていただきます。 人口減少社会の到来、また少子高齢化など、社会経済情勢の変化により労働力人口の減少が見込まれる中、女性の能力活用は生活者の視点に立った商品開発、また、消費の活性化や新たな需要の創出、ひいては経済の活性化につながるものであることから、私は社会のあらゆる分野への女性の参画拡大につなげる取り組みについて、なお一層の充実を図っていくべきと考えております。 そのため、これまでの取り組みをさらに進めていただき、女性の能力を活用して、大阪の成長につながるような方策について、経済団体、企業、大学等、さまざまな分野から提言をいただく仕組みをつくり、施策に反映していくことが必要ではないかと、知事にも質問させていただきました。 知事の答弁にもあったように、知事からは、男女共同参画の推進に熱意を持って取り組んでいる産学官から成るおおさか男女共同参画促進プラットフォームを、もっと活性化していくべきと考えているということも、答弁としてございました。 そこで、まずこのプラットフォームの趣旨、目的や、構成団体等とともに活性化を図るという点について、どのように取り組まれようとしているのか、お伺いします。 ◎男女参画・府民協働課長(藤井清君) おおさか男女共同参画促進プラットフォームにつきましては、平成十八年に、大阪全体で男女共同参画を推進する機運を醸成するために、企業、行政、大学等の連携協力のもと、働く場におけます男女共同参画の取り組みを後押しする方策を検討するために設置をされたものでございまして、男女参画・府民協働課がその事務局を担っております。 構成団体といたしましては、経済界からは大阪商工会議所、それから大阪府中小企業家同友会など、また大学関係者としましては、大阪大学や大阪府立大学など、行政からは大阪市、堺市、それから大阪労働局など、十五団体の皆様からの御参画をいただいておるところでございます。 プラットフォームの活性化に向けた取り組みについてでございますが、これまで本府施策に関する啓発手法等の意見交換が中心でございましたが、今年度からは各構成団体が行います女性の能力活用方策につきましても相互に意見交換をしまして、その取り組み内容を深めていくということにしております。 また、検討内容に応じまして専門的知見を有する団体にも参画をいただくこととしまして、例えば、今年度はワークライフバランスの推進に向けました男性の意識改革に関する議論を深めていただくということで、新たにNPO法人のファザーリング・ジャパン関西にも御参画いただくなど、より効果的な意見交換ができる体制、整備を図っているところでございます。 ◆(三浦寿子君) 女性の活躍、活用の推進というのは、これまでも男女共同参画という理念でずっと取り組まれてきた、大阪府としても積極的に取り組まれてきたと思うんですが、なかなか目に見えた形で、いわゆる何をやってるんやろうという歯がゆい思いでいつも見てる状況なんですが、まずは実効性のある取り組みがやっぱり必要ではないかと思います。 今、プラットフォームの概要について説明を受けました。プラットフォームの活性化について、本当に私としては、構成団体が各方面において取り組む女性の能力活用方策等について、検討するだけにとどまらず、一歩進んで、相互で協力し合う協働の取り組みに広げることが、女性の活躍促進に向け、一層実効性のある取り組みにつながり、ひいては大阪全体にその効果を波及させていく上で大変重要であると考えております。 そこで、今年度のプラットフォームにおいて、構成団体による協働の取り組みを進める予定はあるのか、また、プラットフォームにおける男女参画・府民協働課の役割について、あわせてお伺いします。 ◎男女参画・府民協働課長(藤井清君) 平成二十五年五月に公表されました内閣府の我が国の女性の活躍推進に向けてにおきましては、日本の経済活性化を図る上で女性の活躍推進は不可欠であるという旨が示されておりまして、女性の能力を活用し、働き続けられるような環境を整備するには、まずは企業のトップの理解が不可欠であります。 そのため、府ではこれまでから中小企業の経営者に対します啓発セミナーを実施しておりますけれども、今年度は、このプラットフォームの構成団体である女性経営者の方から、府内の中小企業の経営者に対しまして、企業の経営戦略上の観点から、女性の能力活用の意義あるいは必要性等を、みずからの経験に基づきアドバイスするような講座を行いたいというような御提案があったわけでございます。 その際、プラットフォームの他の構成団体との協力、あるいは連携を図っていくことがより効果的な啓発につながるということで、府におきましても、例えば、大阪府中小企業家同友会等と調整をいたしまして、その結果、事業者の紹介とか、あるいは広報活動等について御協力をいただけるという運びになりました。プラットフォーム一丸となった取り組みが今具体化しております。 今後とも、構成団体相互の男女共同参画の推進に向けた協働の取り組みといったものを拡大して、このプラットフォームの組織、これの活性化を促すとともに、大阪全体に啓発効果が波及していくように、男女参画・府民協働課が積極的にその調整役を担ってまいります。 ◆(三浦寿子君) 実は五月に質問した後に、大阪の成長戦略の観点から女性の就業機会の拡大を図る方策検討をするため、プラットフォームとは別に、この府庁内に女性の就業機会拡大プロジェクトチームというのが設置されました。これ、ええっとか思った、すごいなと思ったのに、残念ながら、これは商工労働部で設置されたということで、構成メンバーとして府民文化部も参画されていることから、当プロジェクトチームの構成メンバー、また狙い、現在の取り組み状況について、このプロジェクトについてお伺いします。 ◎男女参画・府民協働課長(藤井清君) 先生お示しの女性の就業機会拡大プロジェクトチームにつきましては、大阪の成長戦略を図るといった観点から、庁内において女性の就業機会の拡大を図る方策を検討するために設置されたものであります。 事務局は、商工労働部雇用推進室、それから商工労働総務課、それから政策企画部の企画室が担っておりまして、メンバーは当課を含めまして十二の関係各課が参画をしまして、女性の視点、感性を踏まえた検討を行うために、女性職員十六名で構成をされております。 大阪は、女性の就業率、とりわけ子育て世代の既婚女性の就業率が全国でワーストスリーといったことで、女性の能力が生かされていない状況にございます。 このため、このプロジェクトチームの検討課題である、いわゆるM字カーブの改善と就業率の向上を目的に、当課を含めた関係各課において、現在、来年度に向けた女性の能力活用方策、あるいは活用促進に向けた方策に関する施策の検討を進めておるところでございます。 ◆(三浦寿子君) ただいまの答弁で、庁内プロジェクトチームでは女性の就業拡大に向けた方策が種々検討されているということはわかりました。これ、M字カーブの解消ということは、本当に女性にとっても就労というのは大きな課題、今までもそうでしたし、大きな課題ではあります。 しかし、このような方策というのは、行政が庁内メンバーだけで議論するだけでは限界があるのではないかなと思います。より実効的、効果的なものとするためにも、各方面から幅広い意見を聴取していくべきであると考えます。いわゆる労働団体とか経済界、そういったところの協力は本当に必要ではないかと思います。 そして、こういった女性の就業機会の拡大方策については、必要に応じて、このプラットフォームの構成メンバーの中には各中小企業団体の関係とかも、商工会の関係もたくさんありますので、そういった連携や協力を得ながら進めることが取り組みの拡大をもたらし、効果を高めるのではないかと期待しております。 そこで、庁内プロジェクトチームとプラットフォームの連携、協力について、府民文化部としてどのように考えているのか、お伺いします。 ◎男女参画・府民協働課長(藤井清君) プラットフォームは男女共同参画促進の観点から、それから、庁内プロジェクトチームは大阪の成長戦略を図る観点から、ともに女性の活躍促進を図ることが重要であると考えております。相互に連携、協力することによりまして、より効果的な取り組みにつながるものというふうに認識をしております。 そのため、例えば庁内プロジェクトチームで議論されました施策、この具体化を図っていく際に、経済界とか大学等の庁外との連携、協力、こういったものが必要になってくると思いますので、その際にはプラットフォームの場を活用しまして、構成団体に対してどのような支援、協力をお願いできるのか、関係部局も交えまして意見交換をしてまいりたいと考えております。 ◆(三浦寿子君) ただいまの答弁で、府民文化部からは、庁内プロジェクトチームで議論されている女性の就業拡大に向けた府の施策について、必要に応じてプラットフォームの構成メンバーとの意見交換などを通じた連携、協力を進めていくとのことでした。 しかし、私としては、単に構成メンバーに協力を求めるだけではなく、いただいたさまざまな意見を男女参画・府民協働課が集約し、庁内の推進会議等を活用して、関係各課ともに施策に反映できるかどうかを、いわゆる調整する役目があるのではないかと思います。 この男女共同参画社会についての総合企画、調整及び推進を図ると、この男女課の役割は示されていると、この職務内容の中身はそういう内容になっております。 そういう意味で、事業を各部局、これ全部部局にかかってくると思うんですが、いつも思うことは、もっと府民協働課がしっかり中心となって、コーディネート役、また物を言う役になってもらいたいと。もっともっとその能力を、今まで蓄積している、また、事業もいろいろ展開されてるわけですから、そのノウハウは一番どこよりも知っておられると思います。課題についても実はもっと知ってはると思うんですね、先にね。そういうことを府民文化として、積極的に庁内でその力を発揮してもらいたいなというふうに、いつも私たち、ほかの女性議員もそう思ってるわけですが、そういった点で、府民文化部長のお考えはどうでしょうか。 ◎府民文化部長(大江桂子君) 大阪府では長年、女性政策に取り組んできているわけでございますが、目に見えにくいというような御指摘をただいま頂戴した次第でございます。 今般、国のほうでも女性の活躍促進が大きな戦略目標として掲げられまして、府民文化部といたしましても、改めて総合調整機能をしっかりと果たしていかなければいけないなというふうに考えているところでございます。 大阪府に女性政策の担当窓口が初めて設置されましたのは昭和五十年でございまして、一九七五年の国際婦人年がきっかけでございました。設置されたのは五十年よりもう少し後なんですけれども、婦人年がきっかけでございまして、四十年近く前になるんですけれども、これが当時の労働部に婦人労働係というのが設置されたのが始まりでございます。 その後、全庁的な女性問題の総合調整機能が必要だということで、婦人団体の大変熱心な御要望を受けまして、昭和五十五年に当時の、これは企画部というのがございまして、企画部の婦人政策係というのが設置をされまして、これが現在の府民文化部男女参画・府民協働課へと引き継がれてきているわけでございます。この間、連綿と庁内の旗振り役を担ってきたということでございます。 今般、若手の女性職員によりますプロジェクトチームが労働セクションに設置されましたことは、女性政策が四十年を経て、また新たに原点に立ち返りましたような、この女性問題というのは労働問題から始まっておりますので、そういう新たな始まり、非常に新鮮な印象を持ちまして、私、受けとめているところでございます。 これに参加しております女性職員には、ぜひ提案をしてもらいまして、府民文化部としましてもこれを受けとめて、できるところからしっかりと取り組んでいきたいというふうに考えております。 また、女性政策の当初からの大きな目標といいますのは、女性の意見を府政に反映させるということでございまして、このため、審議会等附属機関への女性委員の登用を進めるということに大変力を入れてまいりました。 その結果、ちょっと調べてもらったんですけど、三十年前の昭和五十八年といいましたら七・一%でございましたのが、昨年度は三六・三%ということで、五倍以上ということで、進展をしてきているということを確認いたしました。 目標は四〇%ということですので、もう間近だなということだったんですけれども、残念ながら、ことしは、昨年来から附属機関がすごくふえてしまいまして、懇話会とかいうのが全部条例設置の附属機関になったもんですから、六十九機関ありました附属機関が百六十一機関ということで大幅にふえたもんですから、今までチェックできてなかった機関がどっと入ってまいりまして、女性委員の割合が二八・一%に落ちているということがわかりましたので、これはちょっと改めてねじを巻き直しまして、各所管部局に対して、委員更新をされるときには、ぜひ女性委員の登用を考えていただきたいということで、働きかけをしていきたいというふうに考えております。 また、民間の企業等への働きかけでございますが、これは、大阪府として旗振り役として取り組むことはもちろんでございますが、これからはやっぱり、民間企業の社長さん方に響くようにしようと思いますと、民間で実際実践されている方のお力をかりて働きかけをするということが、より実践的ではないかというふうに思っておりまして、そういった手法に力を入れたいという思いから、先ほど来、課長が答弁しておりますプラットフォーム事業というのを、ぜひうまく発展させていきたいというふうに考えているものでございます。 これらは急に、きょう言うてあした女性がふえるとかいうことがなかなか難しいテーマ、課題ということではございますけれども、女性就業者につきましても、昭和五十五年には三四・五%だったのが、平成二十二年の国調では、これは三十年経過したわけですけれども、四二・八%ということで、着実に増加してきております。 ということで、継続は力なりということで、今後とも引き続き男女共同参画社会を目指して取り組んでまいりたいと考えております。 ◆(三浦寿子君) 部長の力強い御答弁、ありがとうございました。ぜひ期待しております。 先ほどお話がありましたように、国においても日本の経済活性化の鍵を握るのは女性の力というふうに言われております。本当にその先端を大阪府がぜひ走っていただきたいという、その思いでございます。 今、プロジェクトチームが商労のほうでできました。また、このプラットフォームとうまくかみ合わせて、いい内容で構築されて、より一層女性の活躍促進が図れるよう、私も期待しております。そのためにも、男女課が、これまでの蓄積されたノウハウをしっかり生かしていただいて、ぜひ府庁内のコーディネーター役を発揮していただきたいと思いますので、これはちょっと私が府民文化にいる限りはしっかり取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 それでは、以上で質問を終わりますが、知事質問に関しましては、女性の活躍促進に向けた取り組みと、万博の継承についてもお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。 以上です。ありがとうございました。 ○委員長(上島一彦君) 三浦委員に確認いたしますが、知事質問については、女性の活躍と万博の承継の検証ですね。 ◆(三浦寿子君) はい。 ○委員長(上島一彦君) ただいまの質問項目については委員長預かりとさせていただきます。 この際、休憩いたします。 午後零時休憩 |