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三浦とし子議会報告
平成20年10月30日 決算特別委員会
大阪府議会議事録より転載
◆(三浦寿子君) 公明党の三浦寿子でございます。私のほうからは一問だけでございまして、早く終わりますので、よろしくお願いします。
 まず、千里ニュータウンにおけるタウン管理財団の資産処分についてお伺いいたします。
 財団法人大阪府タウン管理財団は、中期経営計画では、平成二十三年度中を目途に、財団法人都市整備推進センターとの統合に向けて保有の資産処分を進めているとあります。
 そこで、千里ニュータウンにおける資産処分の推進状況についてお伺いいたします。


◎管理課長(井上幸浩君) 千里ニュータウンにおきますタウン管理財団の資産処分の進捗状況についてお答えをいたします。
 タウン管理財団は、中期経営計画におきまして、千里ニュータウン地区での事業につきまして、まちの成熟化に伴い、ニュータウン開発事業におきます先導的な役割はおおむね果たしたことから、駐車場事業、賃貸事業などの収益的事業につきまして、民間活力の導入による地区の活性化を念頭に、順次、資産を主として民間に売却していくこととしております。
 平成二十年度には、青山台近隣センターの浴場の跡地、約七百七十五平米を売却いたしました。
 また、本年六月から七月にかけまして、佐竹台テニスコート跡地、約四千百十九平米の入札を行いましたが、応札がございませんでしたので、九月下旬より随時買い受けの申し込みを受け付けております。
 このほか、南千里駅前の第十三駐車場や桃山台駅前の第十四駐車場につきまして、平成二十三年度を目途に処分を予定しております。

◆(三浦寿子君) 収益的事業について、売却を順次していくということで理解できましたが、千里ニュータウンの中には三つの地区センターがあります。このうち、千里中央については、既に大阪府、豊中市、そしてタウン管理財団の三者で事業コンペを実施されまして、民間事業者において再整備事業が進められております。
 吹田市域では、北千里地域におきまして、平成六年に既にディオス北千里がリニューアルオープンしております。
 一方、南千里地域におきましては、現在、吹田市と財団で再整備事業を進めておられますけれども、この千里南地区センターの再整備事業の今の進捗状況についてお伺いいたします。

◎管理課長(井上幸浩君) 千里南地区センターの再整備の進捗状況につきましては、平成十六年三月、吹田市と当時の財団法人千里センターが策定いたしました千里南地区センター再整備の基本的な考え方に基づきまして、吹田市と財団が連携をしまして、平成二十七年度完了に向けて段階的に整備を進めているところでございます。
 これまで、民間開発事業であります商業施設、マンション等が完成しており、現在、吹田市におきましては、交通広場、公共施設等の再整備事業を進めているところでございます。
 タウン管理財団におきましては、交換により取得する土地を含む財団の所有地につきまして、条件つき一般競争入札により民間事業者へ売却し、市場ニーズや事業採算性を勘案した民間事業者の創意工夫やノウハウをもとに施設整備を行うこととしております。既に住民の方々から御意見もいただいておりまして、今年度中に土地利用の成案を得る予定でございます。

◆(三浦寿子君) 既に、吹田市のかかわるところは正式に出ておりまして、このいわゆるリザーブ地についてはまだ明確になっていないということでございますので、早急な提示をお願いできればありがたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 そして、千里・泉北ニュータウンには、この地区センターのほかに、各住区に住民利便施設の近隣センターがあります。これは、当初ニュータウンが開発されたときに、いわゆる近隣地区論というのを採用して構成されてる都市構想という意味でつくられたものですけれども、吹田市域には再整備済みの藤白台、高野台があり、藤白台においては平成十五年度に、そして高野台のサブセンターも平成十九年度に再整備されました。
 このときに、私も地元とのかかわりの中で、いろんな議論をされる中で参加させていただいたんですけれど、本当に大阪府の職員の方が汗をかいて、やっと平成十九年度にこの近隣サブセンターが再整備されたという記憶があります。そのほか、七つの近隣センターがあります。
 近隣センターについては、タウン管理財団が地元市と引き継ぎ協議を行っていると伺っていますが、吹田市との協議、この進捗状況についてお伺いいたします。

◎管理課長(井上幸浩君) 千里ニュータウン及び泉北ニュータウンの近隣センターについてでございますが、近隣センターは、商業店舗、郵便局、派出所など、地元住民の方々の身近な生活利便施設でございますので、地域の活性化に向けました取り組みを進めていくためには、まちづくりの主体であります地元市に移管すべきであるという考え方のもと、現在、タウン管理財団におきまして、平成二十三年度中に引き継ぐべく地元市との協議を促進しているところでございます。
 千里ニュータウンの豊中市域におきましては、豊中市と引き継ぎに関する協定書を既に締結し、平成二十三年度中に引き継ぎが完了するよう協議を進めております。
 泉北ニュータウンにおきましては、合計十六カ所の近隣センターのうち、四カ所につきましては本年七月に堺市に引き継ぎを済ませており、残る十二カ所につきましても、今年度中に引き継ぎを完了させる予定で協議を進めております。
 御質問の千里ニュータウンの吹田市域におきましては、まだ引き継ぎ協定を締結するには至っておりませんが、地域の活性化を速やかに図るためにも、鋭意協議を進めているところでございます。

◆(三浦寿子君) 今、千里ニュータウン内におきましては、もう府営住宅とか公社住宅の建てかえを順番に進めて、再生に向けて取り組んでいるところでございますが、やはりこの近隣センターというのが一番ネックになっていると私も思います。
 そういう意味でも、地元市への早い引き継ぎが本当に近隣センターのいわゆる再整備につながる道筋ではないかとは思っているんですけれども、なかなか引き継ぎ協議が進まない状況になってるんですけれども、その進まないところに一体どういった課題があるのか、お伺いします。

◎管理課長(井上幸浩君) タウン管理財団は、近隣センター内の通路とか広場あるいは駐車場などのオープンスペースを保有しておりまして、具体的にはこれらの施設を地元市へ引き継ぐこととしております。
 近隣センターの引き継ぎにつきましては、吹田市とは基本的に合意をしておりますが、引き継ぎに当たっての課題といたしましては、例えばオープンスペースの一部にひさしなどの物件がはみ出して設置されているケースも多く、これらの個別具体的な対応が必要になってくるということ、あるいは引き継ぎ後の駐車場の管理方法とか引き継ぎ後のオープンスペースの維持管理のあり方、こういう課題がございます。

◆(三浦寿子君) 本当に近隣センターの中では、いろんな考え方を持っておられる地権者の方もいらっしゃるので、大変難しい点はあるかと思うんです。でも、やはり二十三年度を目途に引き継いでいただくということを考えれば、この地域の人のため、また地権者のため、この近隣センター引き継ぎを本当に実現させていくためにも、府として本当に汗をかいていただかなければいけないかなと思うんですけれども、そこら辺はどういうお考えでしょうか。

◎管理課長(井上幸浩君) 現在、タウン管理財団におきましては、引き継ぎ後のオープンスペースの管理につきまして、現行の管理状況を踏まえつつ、吹田市の管理規程に適合した方法を検討するなど、市と鋭意協議を重ね、今御説明いたしましたさまざまな課題への対処方法を検討しているところでございます。
 引き続き、タウン管理財団がその役割を十分に果たしつつ、吹田市と積極的に協力し合って、平成二十三年度中に引き継ぎが完了するよう財団を指導してまいります。

◆(三浦寿子君) 早急にお願いしたいんですが、ただ近隣センターというのは、千里ニュータウンの再生指針の中でも本当に地域の暮らしを支えるサービス拠点というものに今度活性化していかなければいけないというふうに明確に記されております。
 やはり、今でも周りがどんどん開発が進む中で、近隣センターに行くと寂しい限りで、本当にどういうふうな形になっていくんやろうと不安を覚えるんですが、ただ、近隣センターのある地域によっては、若い地権者の方が協力されて、この近隣センターの活性化を図っていこうとされている地区もございます。そういうところから、いろいろ財団のほうで努力いただいて、吹田市と協議の場を持っていただくようなコーディネーター役をやっぱり果たしていただいて、できるところから早く吹田市に引き継ぎしながら再生整備に努めてもらいたいと思います。
 全体にこれから保有財産を処分されていくわけでございますが、やはり私は、最後に一点、これだけは、立つ鳥跡を濁さずという言葉がありますように、後を引き継いでいただくのであれば、本当に引き継ぎやすいように、財団として、開発の責任者でもあるわけですから、そこら辺はきっちり整理していただいた形で引き継ぎを行っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上でございます。ありがとうございました。